花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

草月いけばな展 2021:マイストーリー -私の花語り-

私自身にとっては2年半ぶりとなった草月展、3期「チャレンジエリア」に出品しました。

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中村草朱:木の根、ガラスピペット、着色発泡スチロール球
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今回の花席は30センチ四方、高さ90センチのボックスということで、十分な水揚げが必要になるような生の花材は避けようというのが構想の出発点だったこともあり、結局は「水のないいけばな展・Part II」のような形になりました、笑。

素材は木の根(何の木か不明)、ガラス製のピペット、赤く着色した大小の発泡スチロール球です。試作の段階ではこの根っ子に他の素材を組み合わせるバージョンも試してみたのですが、紆余曲折を経て結局この形に落ち着きました。

枯れてなお、複雑に入り組んだ形の根は今にも動き出しそうで何ともグロテスクだなと思いながら連日作業していた訳ですが、仕上がった作品への皆さんの反応は予想に反して「可愛い」「キュート」でした。「えっ?これ、可愛いですか?! グロくないですか?!」・・・と聞き返しそうになるところグッと飲み込んで、ご来場のお礼を申し上げる私でありました。